最近ではLCCという言葉を聞くことが増え、LCC=格安で飛行機に乗れるというイメージが飛行機にあまり乗らない人にも広がっています。
その影響もあり大手航空会社で飛行機のチケットを買うと高くつくと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、大手航空会社は高いものだとはなから決めつけてしまうと、実際の価格を見ることもなく選択肢から外してしまうこともありえます。もしLCCと値段が変わらないのであればLCCと大手どちらを買うでしょうか?おそらくサービスが優れている大手航空会社を選ぶ人がほとんどだと思います。
実際、大手航空会社でも安く航空券を買うことができるのです。この記事では大手航空会社の航空券を安く買う方法とLCCとの料金比較をしていきたいと思います。
大手航空会社の航空券を安く予約する方法
早めの予約
大手航空会社の航空券を安く予約するためにはとにかく早めの予約が必須です。ANAもJALも75日前までの予約が一番安くなります。ANAでは「ANA SUPER VALUE 75」JALでは「ウルトラ先得」がそれに当たります。75日前以外にも55日前、45日前、28日前とそれぞれ早めの予約でお得になる運賃が用意されているので、出発1ヶ月前であれば安く予約できる可能性が高いです。
基本的に大手航空会社では75日前かつ残席多い便が最安となります。そのためすでに席の多くが埋まっている便などはあまり安くならないということもあります。(詳しく知りたい方は「ANA SUPER VALUE」「先得割引・スーパー先得・ウルトラ先得」をチェック)
株主優待
もし直前でも安く予約をしたいという方は株主優待を使うという手もあります。例えばANAであればANAの株を100株以上保有していると1年に2回、国内線が50%OFFになる株主割引券が届きます(保有株式数によって届く枚数が変わります)。LCCなみに安くとまではいきませんが、株主優待を使えば直前でも従来の価格の半額で航空券を購入することができます。
株なんてわからないという方は金券ショップやオークションで売り出されている株主割引券を買うという方法もあります。株主割引券は株主にしか届きませんが、株主でなくても使うことができるため金券ショップなどに出回ります。
株主優待に関して詳しく知りたい方は「ANA 株主優待のご案内」「JAL 株主優待のご案内」をチェックしてみたください。
LCC vs 大手航空会社(ANA・JAL)
次に上記で説明した方法を使って出てきた大手航空会社の料金とLCCの料金を比較していきたいと思います。安さを最優先とし出発時刻などは考慮しないという条件のもとで比較を行います。
※料金は2019年12月24日時点のもの
共通条件
目的地:沖縄(那覇)
往路:4月4日
復路:4月6日
人数:1人
LCC・ジェットスターの場合
東京(成田)→沖縄(那覇)
出発:19:00 - 22:05
料金:7,540円+510円(諸税)+600円(スタンダードシート代)=8,650円
沖縄(那覇)→東京(成田)
出発:7:25 - 10:05
料金:7,540円+510円(諸税)+600円(スタンダードシート代)=8,650円
往復料金:17,300円
支払い手数料:620円(クレジットカード)
合計:17,920円
※機内持ち込み手荷物7kgまで、お預け不可
ANAの場合
東京(羽田)→沖縄(那覇)
出発:15:45 - 18:25
料金:9,210円(スーパーバリューアーリー)
沖縄(那覇)→東京(羽田)
出発:10:00 - 12:20
料金:9,710円(スーパーバリューアーリー)
合計:18,920円
※機内持ち込み手荷物10kgまで、お預け可能
JALの場合
東京(羽田)→沖縄(那覇)
出発:16:10 - 18:50
料金:9510円(ウルトラ先得)
沖縄(那覇)→東京(羽田)
出発:9:50 - 12:10
料金:9,910円(ウルトラ先得)
合計:19,420円
※機内持ち込み手荷物10kgまで、お預け可能
まとめ
ジェットスター | ANA | JAL | |
料金 | 17,920円 | 18,920円 | 19,420円 |
こうして比較してみるとたしかにLCCのジェットスターが一番安いですが、ANAと比較するとその差はたったの1000円、JALとは1500円です。航空券自体は安いのですが、席代を取られたり支払い手数料を取られるため結果的に大手航空会社とはさほど変わらなくなってしまいます。
またLCCでは手荷物の制限が多くなっています。ANAとJALは機内に持ち込める手荷物は10kgまでで、その他の荷物は預けることができますが、ジェットスターの場合オプションを追加しない限り、機内への持ち込み荷物は7kgまで、その他の荷物のお預けはできません。荷物を預けたいという方は追加料金(2,500円〜、往復で5,000円〜)を払わなければなりません。もしこれらを払うとなるとANAやJALよりも高くなってしまいます。
大手航空会社は予約が早ければ早いほどお得に航空券を購入することができます。またLCCのような荷物の制限もない上、便数も多いため比較的自由なスケジュールを組むことができます。
もちろんLCCにも良い点はあります。大手航空会社の場合直前に航空券を予約するとかなり高くなってしまいますが、LCCの場合はむしろ直前の方が安いことがあります。LCCでは残席が多いほど安くなり、残席が少ないほど高くなります。席が余っている状況で搭乗日が近くなれば値段が下がるのです。またLCCは時折セールを行いますが、そのときの値引き額がかなり大きいためセールを狙えばかなりお得に航空券をゲットすることもできます。(セールの情報は「空旅info セール情報」をチェック)
結論
・予約を早い段階で行うのであれば大手航空会社でも値段はLCCとさほど変わらない。
・直前の予約はLCCの方が安く済む可能性が高い。